今日の一枚・・・齢を重ねる美しさ2007年03月01日 21時24分43秒


今回のREAL2の写真展での隠し玉の写真がこれでした。
photobackにも掲載せず、会場でのプリントのみの公開でした。



この老婦人は、1999年のベトナムのカントーというメコンデルタの町で夕方の時間帯に撮った写真です。
F3と35mmレンズという好きな組み合わせで撮らせてもらいました。

言葉はまったく通じませんでしたが、カメラを見せてファインダーごしに覗くと、穏やかな表情をしてくださり、とても素敵な方でした。
この年齢だと、若い頃はベトナム戦争の時代を生きてこられたはずです。
その辛かったであろう時代も、人生の経験に取り込んで年を取り、美しさを品良く感じさせてくれます。
素敵な女性です。

これも写真の神様が撮らせてくれた一枚。

渋谷で定期入れを落とした話2007年03月07日 21時33分50秒

いんでいら

3月2日からの東京出張の初日、スタッフは午後4時に五反田のホテル集合なの で、昼に東京に着いていた私は三谷眞紀さんにランチを付き合ってもらいました。
渋谷で待ち合わせて「いんでいら」でランチ、そして渋谷エクセルホテル東急のラウ ンジでお茶をして、そろそろ五反田に向かおうと眞紀さんと別れJR渋谷駅の改札 を通ろうとしたところ、胸の内ポケットに入れているはずの定期入れが無い!



五反田から渋谷へは山手線で来たので、その時は持っていたのは間違いない。
鞄の中も調べたが無い。
いつものジャケットではなくコートなので内ポケットは底が浅い。

「こりゃ、どこかで落としたな・・・」
定期入れの中身はICOCA(JR西日本 ICカード)、PITAPA(関西私鉄共通 IC カード)それに高槻市営バスの回数券だけ。
ICOCAもPITAPAも再発行できるので、お気に入りの定期入れとバスの回数券が損 失が痛いぐらい。
しかし再発行の手続きが面倒なのと、東京滞在の間、JR乗るとき、いちいち小銭で切符を買うのは面倒くさい。

五反田での集合時間には、まだ時間がある。
歩いている途中で落としたとは考えにくいので、おそらくどちらかの店にあるはず。
冬とは思えない空を眺めながら、まずはホテルのラウンジへ。



先ほどのラウンジに行き確認したところ届いてないとのこと。
座っていたテーブルも確認させてもらったが、やはり無し。
コートを椅子の背にかけていたので、「たぶんココではないだろう」と思っていたので「いんでいら」へ。



店に入って、「あの~、先ほど食事したものなんですが、黒い定期入れ落ちてませんでしたか?」と、店のおばちゃん2人に声をかけたら。
「お名前は?」
「ogawaです。」と答えると「良かった!」という声があがって私の定期入れが出てきました。
「やっぱり。」・・・この店ではコートを畳んで椅子にかけていたので、滑り落ちたのかな・・・という予想が当たってました。
お二人は、PITAPA(PITAPAはポストペイカードなので裏に私のフルネームやカード会社への電話番号が記載されている。)を見てカード会社に電話して、私に連絡するように伝えてくれたとのこと。

ランチタイムで忙しいのに、ほんとにありがたいことです。
おばちゃんの「良かったね。」の言葉を背中に聞きながら店を出ました。
カード会社に電話して凍結を解除してもらって使えるようになりました。

「いんでいら」のタンドリーチキンのカレーも美味しかったけど、おばちゃん達の気配りがもっと嬉しかった・・・そんな出来事のあった日でした。

国立新美術館は美しいのか2007年03月08日 21時12分39秒

国立新美術館

午後から会議の日、午前中時間があったので、噂の国立新美術館に行って見ました。 あの建物の実物を一度見てみたいと思っていました。
地下鉄乃木坂駅から連絡通路で美術館内へ。
受付で「異邦人たちのパリ1900-2005」のチケットを買い館内へ。
高い吹き抜けと、ポールボキューズがプロデュースしたというレストランが高い所に位置しています。



2階に上がり展示会場へ、20年代のパリからスタート、見知っている絵、フジタをはじめ知っている作家も多く展示されていますが、絵画だけではなくモノクロ写真四つ切サイズの写真がコーナーごとに10枚ずつ展示されています。
古い写真なんですが、パリの雰囲気を充分に伝える写真ばかりで見入ってしまいました。30年代、40年代とさかのぼっていくうちに、パリという街そのものが人を引き付ける力を持っている街であることがわかってきました。
それは街がかもし出す雰囲気なのでしょう。
そういう意味ではイスタンブールやリスボンもそういう街かもしれません。

多くの芸術家がパリという街に魅せられ吸い寄せられるように集まってきたのでしょう。でも年代が遡っていくいつれて前衛や抽象画が多くなってきて、壁一面に色を並べられても理解の範囲を超えているなぁ。
あいかわらず写真だけは、モノクロにもかかわらず、その時々のパリを鮮やかに伝えています。

最後はいささか飽きたというのが実感。
展示スペースは天井が高く、ゆったりと鑑賞できるようになっているのでこれは○。



さて一旦外に出て建物を見ると、曲線を組み合わせたカボチャのような建物。
黒川紀章デザイン・・・うう~ん、写真として部分を切り取ると曲線が面白い が、全体を見ていると落ち着かないなぁ。
黒川紀章があんまり好みでは無いというのもありますが。



次は「20世紀美術探検-アーティストたちの三つの冒険物語-」の展示へ。
20世紀初頭の洋画や日本画から彫刻など面白く見ていたが。70年代あたりから先ほどの展示とおなじくキュビズム、抽象画、前衛などが増えてきて「またか」と思ったが、現代ポスターのコーナーに行くとアンディ・ウォーホルや深夜特急の表紙で知られているカッサンドル、ロシアポスターが楽しませてくれました。
この手のデザイン大好き。

後はもうパス。
マン・レイも写真だけ撮っていればいいのに、狂気の造形は痛ましい。
最後、銀食器、ホルンやトランペットなどの楽器を全部プレスしてそれをピアノ線で吊して部屋いっぱいでデザインしている造形がよかったかな。



正門から六本木方面に歩いていくと六本木ヒルズ、そして今月末オープン予定の東京ミッドタウンを見ながら六本木駅へ。
新国立美術館のデザインは?だけど、展示はまずまずというところでしょうか。

二つの展示を見ていて「写真」というのはまだまだ表現手段として使える・・・と感じることができました。

ユニークな立ち飲み居酒屋「ニュー・カヤバ」2007年03月09日 22時24分42秒

ニューカヤバ

以前から茅場町に大変ユニークな立ち飲みの居酒屋があると聞いていたので、今回、茅場町界隈で働いている若い友人に案内してもらいました。
店の前には赤提灯が出ていますが、車が2台止まっていてその間を通り縄のれんをくぐると店内。



店の名はニュー・カヤバ。
店内はサラリーマンでいっぱい。



入って左手のカウンターで注文し、肴もここから持っていきます。
支払いはキャッシュ・オン・デリバリー。
肴は100円~300円、生ビールの中で400円、瓶ビールも400円。



その肴の中でも面白いのが焼き鳥とつくね。
1本100円で、カウンターで「生」を買って自分で焼くというシステムです。



店の一角のテーブルに炉がきってあり、そこに炭火がおこしてあります。
テーブルには塩や七味が置いてあり、また炉の隅には青い容器にタレが置いてあります。
塩かタレかはお好みしだい。
とりあえずつくねはタレ、焼き鳥は塩で焼き始めました。

それぞれのテーブルではサラリーマンが話で盛り上がっています。
昔は、立ち飲みでよく飲んだよな・・・と懐かしくなりました。

焼き鳥は、なかなか焼けないものです。



ビールを飲んでしまったので焼酎に変えました。
これも面白いシステムで、芋、麦、泡盛、日本酒がそれぞれ自動販売機があり、下にグラスを置いて100円を入れると一定量出てきます。
横にはポットが置いてあり、お湯割りも水割りもセルフです。
氷だけはカウンターでもらいます。
日本酒は冷・燗が選べます。

極めつけはトリスの自販機。



こんなの初めてみました。
全国でもここだけではないかな?
さっきの焼酎の自販機と同じで100円入れてというタイプです。

この店は女性のみはダメで、男性のみか男女でないと入店できません。
男性客が酔って女性に絡んだりナンパしたりするのを防ぐためだそうです。
どのグループも楽しそうに飲んでます。
この日は、次に行く店があったので軽く飲んだ程度でしたが、また行ってみたい店ですね。

京都東山の花灯路(はなとうろ)始まりました。2007年03月13日 21時29分39秒

東山花灯路

2004年から梅と桜の間の端境の時期に清水寺から高台寺、円山公園、知恩院までの一帯を灯籠でライトアップする「東山花灯路」というイベントがあります。



今年も3月10日から始まりました。
生憎の小雨混じりの天気でしたが、多くの観光客が来ていました。



清水坂から三寧坂、二寧坂を歩き、円山公園へ。



円山公園を抜けて知恩院。



「焼き生八つ橋」をつまんで知恩院を抜けて青蓮門院を歩き、神宮道へ到着。



観光シーズンの端境に企画されたイベント。
単なるライトアップではなく、観光客を引き付ける企画として成功させたことに拍手。
3月21日までの18:00~21:30までライトアップ。
このイベントが終わると、桜咲く春になります。