東京から来たバーテンダー2010年01月21日 22時17分19秒

東京新宿歌舞伎町にあるシングルモルトを中心とした美味いスコッチを飲ませてくれるヘーゼルバーン。
そこの若きバーテンダーのA君がサントリー山崎蒸留所の見学のため大阪にやってきた。

連絡をもらった私は、うまく休みを取れたこともありサントリー山崎蒸留所は地元だしA君の案内を引き受けた。
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11時30分にJR山崎駅で待ち合わせ。
A君は店に営業にくるサントリーの営業担当者を通じて見学の予約をしていたので、受付から対応が違う・・・う~む、さすが。
A君は初めての蒸留所見学なので、とても楽しみにしている。
見学の前に私が簡単にサントリーの歴史をレクチャー・・・うん?
鳥井信二郎と竹鶴正孝が袂もわかってサントリーとニッカができたのも山崎蒸留所が一つの鍵になっていることなど。
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見学は発酵槽、ポットスチルから貯蔵庫とウィスキー造りの王道を見学。

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その後、試飲。
今日のメインは山崎10年のソーダ割り。
サントリーらしいやりかただ。

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昨年はハイボールがブームになり、ウィスキーの消費量が増えたもの。
私は家飲みは昔からソーダ割り。

その後、白州なども飲んで試飲は終了。
案内の女性が「皆様がお帰りになるまで、しばらくお待ちください。」とA君と私はしばらく残っていたら、「営業からの気持ちです。」と山崎蒸留所のモルトをプレゼントしてくれた。
A君はともかく、私なんて単なる案内人にすぎないのに。
感謝。

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試飲の後、私はA君をテイスティングBARに案内した。

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ここはサントリーのウィスキーが世界で一番安く飲めるBARカウンターである。
ほとんどのサントリーのウィスキーが15ml(通常45ml)が300円以下で飲める。
山崎秘蔵モルトも山崎樽出原酒15年も300円、山崎12年で200円という信じられないほど安い値段でテイスティングができる。
A君に「君の店では、この値段はありえないだろう」とからかうと「もちろんです。桁が一桁違います。」と笑っていた。
実はその中で300円の次は2,300円という高いのが山崎25年と白州25年。
A君に「山崎25年」を一杯プレゼント。

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一口飲んで「香りがすごい。エステル香がたって、そのあとフィニッシュが変化していく。これがジャパニーズ・ウィスキーの力なんですね。」
ちなみにヘーゼルバーンではシングル・モルトがメインなのでジャパニーズ・ウィスキーは1種類しか置いていません。

22歳という若さでバーテンダーになって1年しか経っていないにもかかわらず、これだけ味の表現のできることに感じいってしまった。
ここでしか買えないモルトなんぞ買っても、まだ14時前。

私は彼に言った。
「一駅隣の長岡京にサントリーのビール工場あって、プレミアム・モルツ造っているけど行ってみる?」と誘ったところ「行けるのですか、ぜひ行きたいです。」
私も山崎蒸留所はちょくちょくいくが、ビール工場は10数年前に一度行ったきり。
当時は「アイス・ビール」がメインだったかな。

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長岡京から送迎バスで工場へ。
15時から10人ほどのツアー。
30分の見学終わって、A君と交わした会話。
「キレイで確かに工場だけど、ボクは蒸留所のほうが好きだな」と言うと、A君も「ほんと完全に工場ですね。ボクも蒸留所のポット・スティルとか貯蔵庫が好きです。」と答えた。

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そして試飲。
ビールは生もの。
おそらく、ここで飲むザ・プレミアム・モルツが世界で一番美味しいモルツを飲ませてくれる場所であることは確か。
いや美味しかった。
これもA君と意見が一致。

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その後、錦市場に行って魚屋のカウンターで牡蠣とワインを楽しんだりしました。
最後まで付き合うことが出来なかったけど、知り合いのいない関西でA君はとても喜んでくれたのが嬉しかったな。
ほんとはヘリテッジやフィールドなどのBARまで案内してあげたかったのだけど、この次ね。
店の裏話や、K支配人がどれだけ仕事に対してシビアで真面目かなども教えてもらい、私にとっても楽しい一日でした。
A君、また関西に遊びにおいでよ。
今度はお好み焼きとたこ焼きで飲みましょう。