入試問題ネット投稿についての私見その22011年02月28日 22時18分37秒

さて、昨晩、私見を書いたのですが、それ以降、様々な事実が発覚したため、残念ながら昨日の私見は一部は当たっていましたが、結論が外れということでボツです。
懲りずに新事実を踏まえて私見その2を書いてみたいと思います。

事実の整理
1.京都大学以外に早稲田、立教、同志社でも同様の手口を行っていること。
2.京都大学の英語、数学それぞれ複数の問題の解答を求めていること。
3.最初のアップは、試験開始直後であること。
3.投稿された解答は、レベルの低いものもあるということ。
4.aicozukiというハンドル使用者が投稿していること。
5.twitterで「京大の試験監督は監視していなかった」とaicozuki名で投稿があったこと。
6.数学の問題の正誤も修正されてアップされていたこと。正誤は試験が始まってから板書するものなので、試験が始まるまでは受験生は正誤があることを知らない。
7.予備校の模擬試験で同じパターンの予行を実施している。

入試の執行方法については、昨日書いたとおりですので再掲はいたしませんが、事実から導きだせることを以下に記します。

1.aicozukiは受験生本人の可能性が高い。
2.レベルの高い受験生であるということ。京都大学は学部にもよるがセンター試験の得点で85%以上を取らないと合格圏には入れない、早稲田、立教、同志社も35,000円の受験料を払えば、成績に関係なく受験できるが、105,000円に交通費、宿泊費を使ってまでする遊びではない。
3.直接テキストを入力したのではなく、問題を撮影して送信し、受け取った共犯者が、それをテキストに修正してアップしていると考えられる。
何分かおきにアップしていることは、テキストにできた順からアップしていたためである。
4.昨晩、問題の解答者が共犯と書いたが、そうではなく、第三者が解答している。解答は正答レベルに達していないので、それを前提にしているのであれば杜撰な計画である。
5.文字を音声に変換するソフトがあるのでイヤフォンで聞いたとか、腕時計にメール受信をさせて、と書いていた新聞記事もあるが、試験中にイヤフォンをしていれば外すように指示が出るし、補聴器などの使用は受験配慮のため事前に申請する必要がある。特殊な装置を使うことは現実的ではない。
ただし、twitterに書かれているとおり「監視されていなかった」のであれば、隠し撮りをして見ることは可能であったであろうし、袖口にイヤフォンを隠して、頬杖をついて考えるフリをすれば怪しまれない。
6.正誤まで投稿されているということは会場から送信されている可能性が高い。
7.目的は?カンニングで点数を稼ぎ合格することなのか。

以上のことから導き出される仮説です。
「カンニングはゲームであり、実は解答を必要としていなかった。」

おそらく頭の良い受験生であり、実際には京大や早稲田はボーダー以上、同志社や立教クラスが滑り止めのレベルであったと推測します。
サイトへ投稿された解答が、善意の第三者である限り、参考になるかもしれませんが、信頼できる解答とは言えません。また、何時投稿されるのかも分かりません。解答を丸写しした場合、昨日も書きましたが、発覚する可能性が高い。やはりリスクが大きいですね。
予備校の模試や私立大の試験での反応の感触は持っていたが、正答かどうかはその場では判断が難しいですし。
入試問題は、一定レベル以上の難易度になるよう作成されているため、殆どの受験生は制限時間いっぱいかかって解きます。そのような状況で当てにならない解答を待つことはリスクが大きすぎますし、見つからないよう何度もサイトチェックすると、その分、試験時間が減っていくことになります。
と言うことは、最初から解答を期待していなかったと考えられます。

つまり、試験の最初にデータを送って共犯者がアップし、その間、本人は問題を解いていく。最後に、投稿されている解答をチェックし、自分の解答と照合したかもしれません。

つまり、この行動の目的はカンニングをすることは二の次で、問題を簡単に流出させることができることを見せつけるゲーム感覚の犯行でないかというのが結論です。

昨日とえらい違う結論になってしまった。