二つの写真展2009年06月22日 21時14分48秒

プレスカメラマンストーリー
20日の土曜日、東京に行ってました。
目的の一つに恵比寿の東京都写真美術館で開催している写真展を見に行くことでした。
「旅 第1部 東方へ」と「プレスカメラマンストーリー」の二つの企画展です。
http://www.syabi.com/index.shtml

「旅 第1部 東方へ~19世紀写真術の旅」は、都写美が所蔵する写真をテーマ別に分けて3回にわたって開催する企画展の第1部です。
昨年は「アメリカ」をテーマに三部作の企画展があり、ちゃんと3回見にいきました。
この企画は良かった、2部、3部にかけてフォトジャーナリズムがいかにあるかが説得力のある写真で納得しました。
今回の目玉は幕末から明治維新にかけて日本で撮影をしていたベアトーの写真が中心でしょうか。
ジョン・トムソンやその弟子であった日下部金兵衛の当時の日本の風景など、日本人であって日本を知るというかベアトーと金兵衛が同じ被写体を撮っていても、ベアトーのほうが説得力があるとか、神奈川の根岸の風景が100年前と変わっていないとか、日本を海外に知ってもらうために、いかに宣伝するかというあざとさとけなげさが見える写真展です。
当然この時代ですからライカもニコンも無い時代ですので、ボックスカメラと乾版で撮影して鶏卵紙にコンタクトプリントした写真ばかりで時代を感じさせてくれます。
さて次、7月18日からはじまる第2部「異郷へ 写真家たちのセンチメンジャーニー」が楽しみです。」


もう一つの写真で「プレスカメラマンストーリー」。
朝日新聞社の第二次世界大戦からベトナム戦争まで活躍した朝日新聞社びスタッフカメラマン、景山光洋、大把元、吉岡専造の朝日新聞社の三羽烏といわれた名カメラマンと船山克や秋元啓一の5人の作品展。
第二次大戦からベトナム戦争、そして日本。
新聞発表ばかりでなくグラフ誌など、力技と読者をうならせる写真を撮り続けた名カメラマンの軌跡です。
秋元啓一氏は開高健氏とベトナムで死線を潜り抜ける写真を撮ったカメラマンで、40代の若さで癌で亡くなったカメラマンです。
その人たちの代表作。
そして朝日新聞社の蔵出しの第二次世界大戦とベトナム戦争で朝日新聞社の特派員の写真・・・いや、すごすぎて満腹。
あの石川文洋氏の写真も1枚だけの展示でした。
今のデジタルと違い、スピードグラフィック、ライカ、ニコンのレンジファインダーカメラという制約条件で、これだけ写真を撮り続けた先達に敬意を評します。
ベトナムの戦争の写真、50年代の日本の社会・・・泣けてきますね、カメラマンの矜持を感じます。
わざわざ東京まで行ったかいがありました。

旅 第1部 東方へ~19世紀写真術の旅・・・7月12日まで公開
プレスカメラマンストーリー・・・7月5日まで公開
ぜひ見に行ってください。

当然、私は「旅 第2部」も見に行きますよ。
第2部のカメラマンの名前を見たら行かないと。


その後、所用を片付けて夜、歌舞伎町の美味いエールとシングルモルトを飲ませてくれて、フィッシュ&チップスやハギスを食べさせてくれるBAR、ヘーゼルバーンへ。
店長とは仲良しなので東京に泊まった夜はここへ行きます。
この日も珍しいインディア・ペールエールやシングルモルトなど飲んで満足でした。
良い店ですここは。
http://r.gnavi.co.jp/b458104/