栗本薫さん逝く2009年05月27日 22時18分54秒

今日の夕方のニュースで作家の栗本薫さんが57歳の若さで癌で亡くなったというニュースが流れました。

私が10代のころ「ぼくらの時代」でデビューして、すごい作家だとそれ以降の著書は欠かさず読んでいました。

大学生の時には早川書店から文庫で「グイン・サーガ」というヒロイック・ファンタジーシリーズが刊行されました。
私も第1巻から読んでいました。当時「頼病」の表現に人権侵害にあたると回収になるということもありました。
豹頭の戦士グインとイシュトーバーン、ナリス、リンダ、レムスなどのキャラクターが織り成す大河ドラマでした。
栗本氏は初期のころから「グイン・サーガの最終巻のタイトルは『豹頭の花嫁』と決めている。」と語っていました。
結局、本編126巻で未完で終わってしまいました、最終巻である「豹頭の花嫁」を読むことは出来ませんでした。

一方、伊集院大介という探偵とワトソン役は著者の分身「森かおる」そして敵役にシリウスというオーソドックスな探偵シリーズ「天狼星シリーズ」も好きでした。
ミステリー好きの私にとって、こちらのほうが好みでした。

また魔界水滸伝シリーズも読んでいました。

80年代から90年代半ばまでは氏の著書はほとんど読んでいました。
ここに書いているキャラクター名を読まなくなって10年近くたっても思い出せるぐらい読んでいましたね。

結局グインサーガ・シリーズは80巻で読むのをやめました、話が停滞していたのと私自身がヒロイックファンタジーに飽きてしまったというのもありました。
本箱もいっぱいになり第1巻~80巻まで全部初版で古本屋に持ち込んだら良い値段で引き取ってもらえたことを思い出しました。
グインサーガの100巻の本屋で見た時「まだ完結させないのか」と感じたものです。

リアルタイムで読んでいた作家がなくなると寂しいものです。
栗本薫さん、ありがとうございました・・・合掌。