「KAVALAN」の蒸留所に行ってきました2013年12月24日 21時07分05秒

この連休、台湾に行っていました。

今回、最近、ウイスキー飲みの間で話題の台湾産のシングルモルト『KAVALAN』の蒸留所に行ってきました。
まだ設立されて10年も経っていないのに、いくつものウイスキーのコンテストで評価を得ているウイスキーです。
秋口に初めてKAVALANを飲み、熟成された美味しさに感心しました。

今回の台湾行きで、ぜひKAVALANの蒸留所に行ってみたいと思い、Webで検索しました。
金車威士忌(ウイスキー)蒸留所はすぐ見つかり、メールで見学の予約やアクセスを送りましたが、返信がありませんでした。(今思えばスパムフォルダーに入っていたのかもしれません)

Webで見学可能時間はわかりましたがアクセス方法がわかりません。そこで、見学に行った方の個人サイトを調べてみましたが、団体でバスで行ったとか、車で行ったという内容ばかりで、アクセス方法は分からずじまいでした。

最後、Googleマップでルート検索をかけてやっとわかりました。
台北からだと台湾国鉄の特急「自強号」で宜蘭(いーらん)駅まで約1時間40分、そこから1785番のバスで45分ほど乗り、「成功路」のバス停で下車、そこから徒歩で5分。
バスは1時間に1本程度。やはり相当不便な場所にあります。
一番停車駅の少ない自強号(218台湾ドル=TWD)で台北駅を8時50分に出て、宜蘭駅に10時10分着。

宜蘭01

駅前、正面の光復路、その右側の歩道を歩くと2分程度でセブン・イレブンがあります。
そこから10mほどでバス停があります。
バスの時刻見ると、あいにく10時10分発のバスは出てしまった後で、次は11時10分となっていました。

バスの時刻表
バスの時刻表。この入手にははちょっと良い話があります。それは、後日。


宜蘭02


駅前にタクシーが多く客待ちをしていましたが、急ぐわけでもないのでバスを待つことにしました。
早めの昼ゴハンなど食べ、ちょっと遅れて11時20分バスが到着。


成功路


客は私を入れて数人、成功路まで23TWD(80円程度)です。おつりは出ません。
運転手に成功路で降ろしてもらうようお願いして乗車。
宜蘭市内は混雑していましたが、町を抜けると快調に飛ばし、約25分で成功路のバス停に到着。

成功路


だだっぴろい平野の中の一本道、「ここから5分で着くのか?」と思いつつ歩き始めました。
結局5分ではつかず、12分程で入り口に到着。

KAVALAN蒸留所01


KAVALAN蒸留所02


その間、車やバスが入構していきました。門の守衛は歩いてきた私を見て驚いていました。
どうやら、公共交通機関でくる場所ではなさそうです。
よもや、こんな平野の中にあるとは思いませんでした。ただ、裏手は山なのでここから水を確保しているのでしょう。
中に入っていき、案内標識にしたがって蒸留所の方へ歩いていきます。

KAVALANコンベンションセンター
こちらは、コンベンションセンター

蒸留所への回廊


蒸留所01


途中、貯蔵庫があり、右手の大きな建物がビジターセンターです。カフェやグッズショップがあり、また試飲スペースもこちらにあります。

蒸留所


貯蔵所

ビジターセンター入り口
ビジターセンター入り口

ビジターセンター


ビジターセンター


そのまままっすぐに行き、正面の入り口から入ると蒸留施設になります。

蒸留施設


なるほど、日本をはじめスコッチ、シャンパン、シェリー、ポートワインなど私が行った施設では、時間ごとに、すべてガイドがついて案内をする形式でしたが、ここは自由見学です。
だからWebページでも見学時間9時00分~17時00分という表記だけだったのです。
説明ボードがあり、すべてガラス越しに見るようになっています。

蒸留施設

蒸留施設
サントリー山崎蒸留所でも、このようなボトル展示があります。

蒸留施設説明


ウイスキーの製造過程は知っているので、ガイドはなくても大丈夫、また、それぞれに説明ボードがあります。

蒸留施設通路

蒸留施設説明板

発酵タンク

発酵プロセス

ポットスチル(蒸留釜)は4基設置されています。
1基は大きいですが、3基は少し小さめ、形状はどれも同じランタン型です。

ポットスチル


ポットスチル


冷却用のコンデンサーがあり、その奥には樽の貯蔵施設があります。
樽を横でなく立てて積んであります。これはアイリッシュ・ウイスキーと同じ貯蔵方法です。ちょっと珍しい熟成方法です。

冷却用コンデンサー

説明ボード

貯蔵庫

商品案内

ウイスキー蒸留所は、どちらかといえば涼しい地域に作られることが多いのですが、このような温暖な地域に作られるのは珍しいことです。
貯蔵庫を見る限り、貯蔵樽は一番小さなバレルサイズであり、また温かい地域なので通常のウイスキーより熟成が速くなる条件が揃っているため、10年や12年経たなくても熟成されたウイスキーになるのでしょう。

蒸留所から通路を見る


ポットスチル


ビジターセンターに戻り、試飲コーナーに行きました。
試飲は13時からとか時間が決まっていて、その時間内であれば飲めるというものです。
私が行った回には団体や個人客が押し寄せ、落ち着いて飲める状態ではありませんでした。
ともかく1杯だけいただき(もっと飲みたかったけど、それどころではなかった)、ショップの方へ。

クリスマスツリー
ツリーの後ろが試飲スペース。


いつも蒸留所に来たとき、記念にミニボトルを買っているのですが、今回も1セット買いました。
この4本のミニチュアボトルのセットで750TWD(2,600円)、けっこういい値段です。
KAVALANは高いと聞いていましたが、そのとおりでした。
フルボトルは機内持ち込みができないため、最後、空港の免税店で買うことにしましょう。

ショップ

ショップ

スタッフ


ミニチュアボトル


さて帰り、タクシーを呼んでもらおうと依頼しましたが、できないとのこと。
結局、うまくバスの時間に間に合ったので乗ることができましたが、このバスに乗り遅れていたら、次のバスは2時間後となるところでした。
たまたまバスのタイミングが合ったから良かったのですが、宜蘭駅でタクシーと往復と待ち時間込みで交渉するほうが現実的でしょう。

台北空港の免税店でKAVALANを買おうとしたら、どれも化粧箱入りで笑ってしまいました。
昔、日本のウイスキーも化粧箱に入っていたことを懐かしく思い出しました。蒸留所では普通の箱入りで、それで良かったのに。

KAVALAN01


そういう意味では値段も含めて台湾産のウイスキーはこれからでしょう。

KAVALAN02

KAVALAN03


コメント

_ K◎ ― 2013年12月25日 21時45分49秒

おぉ~ 台湾に行かれてたのですネ!
しかも 自力見学とは… さすがデス!

が、台湾ウィスキー… 高いっすネ?(汗)
あ、遅くなりましたが メリー・クリスマス~♪

_ ogawa ― 2013年12月28日 10時45分22秒

>K◎さん
ごぶさたしています。
パソコン買い換えてセットアップに苦労しています。

台湾面白かったですよ。
良いお年を!

_ カルロス ― 2014年01月13日 20時56分51秒

台湾にこんなところがあったのですね。
今度行ってみようかな?

_ ogawa ― 2014年01月14日 23時08分58秒

>カルロスさん
ご無沙汰です。
そうなんです、台湾の新しいスポットです。
ちょっと面白いですよ!

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
このブログのキーワードは?
答:大人の遊び
と下に書いてください。(スパム対策です。)

コメント:

トラックバック