娘のともだち2009年09月24日 22時45分03秒

7月24日の空
「ともだち」と書くと20世紀少年みたいだ。

7月末、ビール飲みながらダイアー・ストレイツを聴いていた私に娘が話しかけてきた。
「とーちゃん、Aからメールがきてなぁ・・・」
「Aちゃんって誰?」
「ほら別府の時の同級生。携帯の番号にショートメールを送ってきたんや。」
「また、どうして?」
「Aは、この春から阪大(大阪大学・・・すごいな)に入学して千里に住んでいるねんて、落ち着いたら、ウチが大阪に住んでいることを思い出してメールしてきたんや。」

Aちゃんは娘が別府で過ごした小学4年から6年卒業まで一番仲の良かったともだちである。
娘の通っていた小学校は学年1クラスづつだったので、いわゆる1年生から6年生まで、ずっと同じクラスである。
だから嫌な子と一緒になってもクラス替えというガラガラポンが無いので、高学年になっていくほど好き嫌いがはっきりしていくけど、常に同じ教室ということになる。

娘は転校生であって、なかなか辛い思いもしたみたいである。
その中でAちゃんはよくウチに遊びにきていた一人だった。

娘は、大阪に帰ってきてからも別府時代の何人かとは年賀状のやり取りをしているが、大阪に戻ってから別府に行くこともないし、話題になることもなかった。

昨日、そのAちゃんと6年半ぶりに会って、みんなの動向を聴いて、夜、ひとしきり報告してくれた。
まぁ、懐かしくて楽しかったらしく、事情のわかる誰かに聞いてほしかったのだろう。
「双子のTとMは、Tは九大(九州大学)、Mは鹿児島大。」
「ほら、いけすかんかったEは子供二人めやて。相手はバイト先の店長やて。」
「Iは、山口の大学にいっているけど、相変わらず元気らしし。」
同級生のほとんどの動静を教えてもらい、買い物をしたようである。

私が、「Aちゃんて、中高一貫のI中学に行ったのじゃなかったっけ?それなのに、そんな詳しい話知ってるんや?」
「とーちゃん、忘れたか?別府で通学手段限られてJRしかあらへんから、制服はちがっても毎朝電車一緒やったり、別府駅であったりして噂はすぐひろまるんや。」
「そーやったな、あの街狭いしな。でもAちゃん、よく阪大に入学したな。」
「Aはな、よく『大分から出たい。京はいずれ大阪に帰るんやろ、羨ましい』と言っていたからなぁ。」

「それでAがな、こんど春休みに別府帰るとき、ウチも一緒に別府に行かへんかと誘ってくれたんや。仲のよかったメンバーに声かけて同窓会しよって。」
19歳の娘にとって小学校4~6年の3年間の同級生は、6年半経ってしまうと昔のともだちなんだな。

「別府行ってみようかな・・・」

6年半、一度も口に出さなかった言葉である。
やはりともだちの影響は絶大である。

「行ったらええやん、ただし旅費はちゃんと貯めろよ。お父さんに泣きついても知らんしな。」とだけは言っておきましたとさ。