アラックという蒸留酒2006年10月31日 20時34分26秒

raki

アラックはイラク、シリアから北アフリカ、トルコ、ギリシャなど中東エリアで、ブドウやナツメヤシを発酵させて作られている蒸留酒をさしています。
インドネシアなどでは椰子の果汁を発酵させたのも「アラック」と言います。

アラビア語で「酒に水を少々混ぜる」という意味です。

トルコでは「ラキ」、ギリシャでは「ウーゾ」と呼ばれ、アニスで香りづけ
されています。
これをニガヨモギで香りづけすると「アブサン」になります。

無色透明で、甘い香りがしますがちょっと癖のある味です。
ギリシャでは、安宿の部屋からパルテノン神殿の向こうに落ちていく
夕陽を眺めながら飲み、トルコではボスポラス海峡に沈む夕陽をみな
がら飲んでいました。
一種、食前酒です。
今回のイスタンブールでも飲みました。

無色透明ですが、氷や水を入れると反応して写真のように白くなります。
別名「ライオンのミルク」と呼ばれています。
甘くて香りが良いからと飲んでいると、45度のアルコール度数でコロッと
いってしまいます。

なかなか普通の酒屋には売っていませんが、BARなどで見かけたら
一杯飲んでください。
中東の香りがしますよ。