丹後半島・伊根へ・・・その32006年11月21日 20時46分53秒

伊根舟屋

漁協まで戻って車を伊根港に移動させた。
こも多くの釣り客やベーべキューをする人たちでにぎわっている。



伊根港周辺に役場や学校があり伊根町の中心部である。
ここに向井酒造という造り酒屋がある。



普段、全くと言っていいほど日本酒は飲まないのだが、一本買うために醸造所に一角にある販売店に入った。
女将が切り回していて、団体さんが引き上げた後、私一人になった。
「どれがお勧めですか?」と聞いた。
「今年は、この出来が良いです」と教えてくれたのが「京の春 生もと仕込み純米」だった。
じゃ、これくださいと4合瓶1本買い求めた。



「12年ほど前なんですが、雑誌の取材をさせてもらったんです。」
「あれ、まだ娘が戻ってくる前ですね。それはありがとうございました。」
そっか、先に「試飲しませんか。」と言ってくれたのは娘さんだったのか。
女将は雑誌名とか当然覚えていなかったが、取材してくれた相手が再び来てくれたことでえらい喜んでくれた。



オマケで、「あかちゃびん」という赤米の酒粕、砂糖、寒天で作ったお菓子をつけてくれた。
ありがとうね、女将。



そろそろ昼ゴハン。
天気は青空が消え、曇ってきた。

やはり魚が食べたい・・・というところで「なきざ鮨」へ。
店に入ると3人の先客が座敷で食べていた。
私はカウンターに座った。
大将は、初老で痩せ型、グレー混じりの髪を後ろでくくっていて、グレーのセーター姿。とても鮨職人には見えないが、先客の鮨を握っている姿勢や手さばきはきれいだ。
奥様と2人で切り盛りしている。



最初に先付けで出してくれたのはマンボウに煮付け。
初めて食べるけど、内臓部分などはコリコリしていて美味しい。
「お客さん、どちらから」
「大阪の高槻です。」
私のカメラを見て、「舟屋も撮れる場所が限られているし、今日は天気も今ひとつだし、なかなか撮れないでしょう。」
と気さくに話しかけてきてくれた。
しばらくするとカメラを持った8人組みが入ってきた。
大将は、「しばらく待ってもらうけど良いか。」とちょっと機嫌悪そうにいった。
入ってきた人たちは「良いです。」と言って、座敷とテーブルの2組に別れて座った。
それとほぼ同じく、3人組が入ってきた。
空いているのは私の横のカウンター3席だけ。
「かなり待ってもらうよ。」
「どのくらいですか?」
「この人(私)、そして座敷の8人のお客さんの次だし、握るのは私一人だから順番にしかできないので、急ぐなら沢山店員のいる店に行って。」とぶっきらぼうに言った。
3人組は一旦出ていった。
私に向かって「田舎の店だから儲ける必要もないし、私ひとりで握っているので時間もかかるし、多いと断るんですよ」
笑って話してくれた・・・商売っ気の無い大将だ。
結局、3人組は戻ってきて待つことになった。
他にあんまり店ないものな。



注文した海鮮丼はアジ、タイ、カンパチ、ブリからイカなど10種類ぐらい伊根港に上がった魚ばかりである。
美味しくいただきました。

外に出ると今にも雨の降り出しそうな天気。
一通り撮影したし、そろそろ引き上げましょうか。
伊根から宮津に戻る途中、天橋立に寄ってみたが、どの駐車場も満車。
駅前を通りかかると人でいっぱい。
天橋立は行った事がないが、「まっ、いっか。やめておこう。」と思いそのまま車を宮津に向けて走らせた。



夜、自宅で「京の春」を開けて一杯、肴は伊根で買った「イカの一夜干し」
肴はあぶったイカでいい~♪

*ポジで撮った写真は後日メインサイトにアップします。