米ドルと闇両替2005年08月01日 22時01分32秒


いつも海外旅行のガイドブックは、当日機内で読むのが普通なのだが、4日から行くミャンマーはちょっと事情が違う。
ミャンマーのガイドブックを買って自宅で読んだ・・・あな珍しや
事前にVISAを取得しなければならない、両替は実勢レートと公定レートではちがう・・・つまり闇両替であるということをミャンマーの現地代理店から教えてもらったためである。
闇両替をしながら旅をしたのは1990年以前の話だし、私のよくエリアはVISA無しか、現地国境や空港でVISA取得OKの国ばかりだったので、ひさびさに「面白い」と思った。
確かにこの国は通貨管理ができていない。
公定レート1US$が6.7チャットだが実勢は1US$が950チャット・・・実に140倍ぐらい・・・滅茶苦茶である。
あのラオスでさえ闇はほとんど無く通貨もUS$とタイバーツとラオスキップは同等だった。
ミャンマーは現地通貨は使えるところが少なく、ほとんどUS$払いだそうだ、なんか以前の東欧や中東と同じである・・・その上クレジットカードは殆ど使えないのと、日本円も両替レートが悪い。
とうことで久々にUS$を仕入れてきた、1$や10$を多くして500$ほど。
VISAもちゃんと申請してパスポートが戻ってた
US$を事前両替するなんで10数年ぶり・・・80年代は日本円は大都市でしか両替できない、レートが悪いということでUS$を持つのが当たり前だったが、いまはクレジットカードと日本円で問題ない。
事実、最近の私の旅はクレジットカードと最小限の日本円の現金である。
それが通じない国・・・ミャンマー・・・楽しみである。

科学のタマゴ2005年08月02日 21時16分52秒

科学のタマゴ付録カメラ

学研の「科学のタマゴ」の付録のカメラ・・・やっと1本撮ることができました。
最初は最小の絞りとレンズをつけて撮影。



周辺流れてますね。
面白い写りです・・・これは先代の「大人の科学」の付録カメラと同じ写りです。
さて、次はピンホール。






ピンホールでも比較的シャープです。
「大人の科学」のピンホールの穴は0.3mm。
ケンコーのピンホールアダプターの穴は0.2mm。
今回の「科学のタマゴ」は結構シャープなのでの穴は0.2mm以下かな・・・面白い。

YANGONの歩き方2005年08月10日 21時05分39秒

YANGONの歩き方
この街は、イギリスが植民地時代に整備したので東西南北 碁盤の目となっている。
さて歩いてみましょう。
歩道はあるが、道はガタガタ。
その上、露天から屋台までひしめき合っているので、道幅はさらに狭くなる。
買い物するおばちゃん、怠惰に寝ているおっさん
物売りの子供、学校帰りの生徒達。
歩きにくいったらありゃしない・・・
角々にはタクシーが、
「タクシー」「タクシー」と声をかけてくるのはお約束。
そして次は、「ヘロー、チェンジマネー」。
おっ、ひさしぶり・・・闇両替なんてほかの街ではすっかり聞かなくなったものな。
3回声かけられて、無視したら次は「オンナいらないか」
これを無視したら、去っていく。
チェンジマネー3回、オンナ1回・・・これが彼らのお約束か?
街の中心はスーレ・パゴダ。
サンダル脱いであがりましょう。
善男善女がお参りしています。
異邦人は周りを歩き、祈る人を見ているだけ。
そうこうするうちに雨が。
この時期、雨は日課のようなもの。
だんだん激しくなり、屋台は避難し、道路は川になる。
なんて水はけの悪い街なんだ。
その間、私はカフェで一杯40円の生ビールを飲みながら、雨があがるのを待つ。
やっと小ぶりなる。
女の子はロンジーの裾をたくし上げて、車の間をぬって道を渡る。
人々は、また通常どおり活動を始める。
「たいしたもんだ・・・」
と感心していたら、後ろからチェンジマネーの声が。
私もいったんホテルに戻りましょう。

そう、この街は80年代のアジアの都市の匂いを強く残している街。

ホテルの戻ったら晩ゴハン・・・今宵は何を食べましょう?

YANGONにて

NATURA BLOG2005年08月13日 09時57分59秒


この春先、いくつかのサイトで話題になったNATURAというカメラの事を覚えていますか?
私も2月に一度モニターをさせてもらい、その後GWのマラッカ行きの時に再度モニターさせてもらいました。
そのマラッカ編「マラッカの夕陽と放浪の詩人」ですが、8月16日よりNATURA BLOGで連載として始まります。
写真はNATURAのみで撮った写真と文の構成となっています。
大筋はすでに発表している本編と同じですが、写真がかなり入れ替わっています。

なお、フジフィルム社との約束によりNATURA BLOG連載中は、本編「ゆ~らしあ大陸ほっつき歩き・・・」の「マラッカの夕陽と放浪の詩人」は一時閉鎖いたします。
また連載が終了しましたら再開いたします。

また覗いてみてください。

一枚の絵2005年08月17日 16時31分27秒

祈る親子の絵

私は旅先では自分用のスーベニールとか記念品のたぐいは殆ど買いません。
せいぜい食材を仕入れるぐらいです。
今回は、自分のためにスーベニールを買うという珍しい話です。


ミャンマーを離れる前日の午後、私の財布には20US$相当の200,000ミャンマーチャットが入っていた。 今晩の晩ゴハン代、明日の空港までのタクシー代等を引いても、100,000チャット残る計算である。
チャットは再両替できないので使い切ってしまわなければならない。
一流ホテルのBARで飲むことも考えたが、こういうところはUS$払いなので「チャットを使いきる」事にならない。

とりあえずボージョー・アウンサン・マーケットという巨大な市場に向かった。

あちこちから物売りに声をかけられたが、どうも気が乗らない。
1時間近く歩いて、絵画を売る店の1店で冷やかし半分で絵を見せてもらった。
その中で、何枚か気になる絵があった。
どうやら作風から同じ作者である。
店の大将は、「この作者は、ミャンマーでも有望な若手作家である。この作者に目をつけるとは、あなたはセンスが良い。」と、この作者が雑誌で紹介されたコピーを見せながら説明してくれた。
確かにサインは同じである。
まぁ、後半は売るための言葉だから捨て置いたが、確かに腕は良い。
私は絵は描かないが、見るのは大好きである。
「で、この絵いくら?」
「20US$」
この国では相当高額である。
言い値を払ったら財布が空になってしまい、また両替をする必要がある。
闇両替だから手間がかかるので、これ以上両替はしたくない。
しばし考えた・・・
私が黙ったら、大将は別の絵を出してきた。
同じような風景画で、大将は「この絵は、この作家の絵を模写した別の作家の絵であり・・・3US$」と言った。
ひとめでわかるほど稚拙である。
いくら安くてもこんなのいらない。
やっぱりオリジナルだ。

さて交渉。
私は財布を出した、100,000チャットは市場に来る前に別にしたので、財布の中は残り100,000チャットである。
財布の中を全部明けて、大将に見せた。
「私はこの絵が大変気に入った。しかし、今、私の手元にはこれだけのキャッシュしかない。なんとかならんか。」
私は小額紙幣まで含めて全部渡した。
大将は枚数を数えて、しばし考えていた。 妹らしい女性と相談したりして・・・一言。
「もう10,000・・・プラス」
私は、別のポケットから10,000チャット出した。
110,000チャット(=11US$)商談成立である。
日本に持って帰るということで、丸い芯に丁寧にまいて、カバーをかけて、そう上からビニールで覆い濡れないよう包装してくれた。
握手して笑顔で別れた。

もう少し交渉できたかもしれないが、チャットを使い切ることが目的だったので結果には満足である。

絵は舞台はおそらくバガンで、パゴダから祈る親子の構図である。 水彩の淡いトーンが美しい優しい絵である。

帰国してから絵を見て気がついた・・・この絵の構図は、私の写真の構図の取り方と似ているということを・・・



さて、これからこの絵に合う額を買いに行きましょう。
おそらく絵より額の方が高くなりそうだが・・・