冬の京都を歩いていみれば・・・東寺編2007年02月08日 21時39分52秒

東寺

新幹線が京都駅に進入するとき、駅の南側に高い塔が見えます。
それが東寺の五重塔です。



例年、年が明けて松の内も取れた1月中旬頃から3月中旬にかけては観光のオフシーズンになります。
そのためこの時期に観光客を誘致しようと「東山花灯路」などいろんなイベントを実施しています。
その中のひとつ「京の冬の旅」と銘打って、普段見学することのできない襖絵・庭園・建築・茶室など、非公開文化財を特別公開をしています。
今年は妙心寺や大徳寺、東寺など10の寺で公開しています。
その一つ、東寺の五重塔の中にも入れるということで行ってきました。

東寺に行くのは久しぶり。
毎月21日に「弘法市」といって古道具などの市がたちます。
2年前の弘法さんの写真です。









弘法さんのエリアは無料ですが、講堂や五重塔のエリアは有料です。
有料エリアは入るのは10年ぶりぐらいかな?



五重塔は高さ55m、平安時代に建立され落雷により過去に4度火事で消失しています。55mの高さといえば、他に比するものが無かった時代ですので都のどこからでも見えたと思います。



塔の内部は撮影禁止ですので写真はありません。
中に入ると柱を囲むように四方に阿弥陀如来が配置され、それぞれの如来の脇には一対の弥勒菩薩が配置されています。
学生ガイドが由来から建物の構造まで丁寧に説明してくれたので良く理解できました。
構造はそれぞれの階を5つ積み上げて、そこに一本の柱を串刺しにした構造となっています。
その柱は「心柱(しんばしら)」と呼ばれ、大日如来を表しています。
壁面には三蔵法師や弘法大師の絵が描かれています。



五重塔を出て金堂へ、こちらは薬師三尊像が配置され、外光が差し込み像を照らし出してとても美しいが、撮影禁止。
次は、講堂へ、こにらは21体の像が配置され立体曼荼羅となっています。
ちょっと埃っぽい空気、像につもった塵や埃が歴史を感じさせてくれます。
こういう風に仏像と向き合うことも久しくありませんでした。



最近は、お客さんが来ない限り、有料の神社仏閣に行くことが無いので良い経験でした。
特別公開は3月18日までです。