サイト一時閉鎖顛末2005年09月24日 16時35分49秒

9月上旬、数日間メインサイト「ゆ~らしあ大陸ほっつき歩き・・・」を一時的 に閉鎖しました。
多くの方に心配をかけたのと、その後始末も終り整理もついたので、自身の記録として残すつもりでアップします。
脈絡のない箇所や意味不明の箇所もありますが、ご容赦ください。



サイトを開設したのが1996年8月1日で現在10年目に入ったところである。
BBSを開設したのが1998年の初めだった。
最初の頃は、サイトを個人で運営している人も少なかったので1年で5,000カウントぐらいで、たまに来るメールのやり取り程度の牧歌的なものだった。
1998年になると個人サイトが急激に増えてきた。
私のBBSにも個人攻撃の書き込みやメールがたまに来たが、だいたい1回来たら2度とこないので無視していた。
ストーカーも何度か・・・その都度丁重にお引取りを願った。
意図的に政治・宗教・時事などの話題は避けて趣味に徹したサイトとしてきたので、遊びに来てくれる人達も増えて、トラブルもなく運営してきた。

夏のはじめ、一通の匿名メールが来た。Xとしておく。
私のサイトの欠陥を指摘する内容で、つまり「誹謗中傷」である。
Xと前後して、ファンという女性のメールが来はじめた。Qとしておく。
こちらはストーカーであった・・・勘弁してよ。

私は頭を抱えた・・・
一人でも面倒なのに二人もややこしいのを相手にしなくてならないのか?
この対応には、かなり神経を使った。
最終的に「これ以上このような行為を続けるなら法的対応も辞さない。」と送ったら、それ以降XもQもパタっと来なくなった・・・あっけないモノである。
logを見ても来ていないのは確認している。
この件はこれで終わったのだが・・・

Qのメールの内容で「私が何時にどこのサイトでコメントを書いて、自分のサイトにレスを書いて・・・」というくだりがあった。
そのパラノイア的な行動に寒気を感じたが、一方ではそれによって私の行動パターンが見えてくる。
そのメールを読んでから「自分のプライバシーが透けて見えてくる」 ことが気になりだした。
これが事の始まりだったとは・・・今になって言えることである。

各コンテンツやBBSやblogをアップすればするほど私生活の切り売りになっている。
個人サイトというのは、趣味・生活の一部をアップするから、イコール私生活を公開していることである。
今まで、こんなこと意識したことがなかったのだが気になりだした。

以前はBBSで娘のことをよく書いていたが、娘の関係者(大人)が来ていることを知り、最近は書かないようにしている、サイトに上げていた娘の写真も降ろした。
メールアドレスの表記もトップページからはずして、別のコンテンツにもぐりこ ませた。
遊びでやっているのに、こんなことで悩まなくてはならないのか?

そして、自分のサイトに別のogawaという人格がひとり歩きはじめている違和感。

ログインすることに「恐怖」を感じるようになってきた・・・
悪いことが重なりすぎ・・・こりゃ、あかん。

ある夜発作的に「しばらくサイトを閉じよう」とトップページを含め主要コンテ ンツを降ろした。とりあえず1週間ぐらいは閉鎖して事態を整理しようというの と、私自身の気持ちの整理をつけようという考えからだった。

後日、妻は「あの日、とても怖くて思いつめた顔をしていたので話しかけることができなかった。」と言っていた。
どんな顔していたんだろう・・・まったく。

予告をしなかったので、最初はサーバーダウンと思った方も多かったみたいだが、3日も経つと「大丈夫か」「どうした」という連絡が来るようになった。
この時期は仕事のメールを受ける以外は、まったくweb見ていなかったので仕事用のメールアドレスや電話や携帯に連絡をくれた人以外は、どれだけ反応があったのかは、わからなかった。
再開した後、多くの方からのメール、残していたBBSやblogなど各所への書き込みを読んでほんとに有難かったと同時に心配をかけたことを申し訳なく思った。
「実は今までも来ていたのですが、どうしたのかと初めてメールしました。」と いう方も数名いらっしゃった。


その週末、携帯メールに着信があった。
「どうしたの? 何があったの?」と表示されていた。
私は「大丈夫。まもなく再開します。」と返信。
しばらくすると携帯が鳴った。
当人からだった。
メールだけでは心配とのこと。
優しい気遣いに感謝。
これまでの経緯を話すと私は落ち着いてきた。
時折、相槌をうつだけで黙って聞いてくれた。
人に聞いてもらうということはこれほど楽になるんだ・・・ということを思い出 させてくれた。
「明日、再開しますよ」と約束して切った。
再開のキッカケをさがしていたのと、気持ちの整理・・・この一本の電話が私を救ってくれた。

この電話の後からミャンマー編の最後のコンテンツを作り始めようと、数日ぶりに自宅のPCの電源を入れた。
もう大丈夫。

夏の旅行、突然の入院、仕事のトラブル処理と続いていて日常の生活パターンと異なっていたことも原因のひとつだったと・・・振り返ってみて思い当たるフシはいくつかある。
でも、その時は「流れ」の中にいたので全く意識していなかった。

以前と変わらない感じでサイトの運営を再開したが、BBSでは、以前ほど「今日は何々をした」たぐいのことを書かないようにしている。
スケスケの生活を見せるつもりもないし、トピックス程度で充分でしょ。

次回からは「たびにでます。さがさないでください。」とでも書いて雲隠れする ことにしよう。