フィルム時代の終わり ― 2007年04月18日 21時49分31秒
3月末で、コニカミノルタはフィルムの製造を終了しました。
これで同社はカメラ事業から完全撤退しました。
先日もカラーネガのセンチュリアのブローニフィルムを買いましたが、おそらく最後の在庫だったと思います。
コニカのフィルムは昔から「赤」の発色が良かったので好きだったのですが、それも終わりですね。
同じく3月末でコダックはコダクロームの生産を終了しました。
戦前からあるポジフィルムで、濃厚な発色で私もたまに使っていました。
生産終了のニュースを知ったときに買いに行きましたか、すでにフィルムの棚にはコダクロームはありませんでした。
一昨年、AGFAが倒産してAGFAウルトラなど個性あるフィルムが無くなりました。
今、手元にAGFAのモノクロのブローニが10本ほどありますが、これも使い切るのも時間の問題です。
4月上旬に桜撮影用にポジフィルムを近所の写真屋に買いに行った時、いつも使っている6本パックのコダックのElite Chromeが最後でした。
「ogawaさん。この在庫が切れたら。次から入荷してくる分は値上げになりますよ。」
「そうなんですか。しかたがないですね。」
これだけデジタルが普及してフィルムが売れなくなるとメーカーは減産や製産中止にするのも当たり前だから値段の上がるわな。
ヨドバシやビック・カメラなど大手量販店のフィルムのコーナーも隅の方で縮小されて販売されているフィルムの種類も少なくなっています。
私もコンパクトデジカメを使っているので便利で発色も過不足なく、ついでにいうとランニングコストもほとんどかからないので便利だなと思っています。
でも、フィルムのコクのある発色や癖はデジタルでは出せないですね。
もちろんフォト・ショップで加工すればデジタルもフィルムのトーンにできることぐらい知っています。
でもポジをルーペで見た時立ち上がってくる「色」、モノクロをプリントしたときの「トーン」やっぱり良いものです・・・お楽しみはこれからです。
値段が上がるのは仕方が無いので、できるだけ生産中止にしないでくださいメーカーさん。
<4月19日追記>
昨日、この記事を書いたら、ビックリするニュースが飛び込んできました。
大日本印刷・・・大手印刷会社が、センチュリアを生産発売するとこと。
印刷と写真は密接な関係があるとはいえビックリするような嬉しいニュースです。
コダクロームの復活は無いのかなぁ・・・
詳しくは↓
http://www.dnp.co.jp/jis/news/2007/070417.html
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