最後の北森鴻2012年02月06日 16時39分21秒

作家、北森鴻氏が急性心不全で急逝してから2年が経ちました。

氏に関しては、2回ブログに書いてます。
2007年10月に「今、北森鴻が面白い」
http://eurasia-walk.asablo.jp/blog/2007/10/30/1879874
2010年4月に「レクイエム」
http://eurasia-walk.asablo.jp/blog/2010/04/11/5010849

亡くなった後も、亡くなる直前に完結した『うさぎ幻化行』、また未完でしたが、ほぼ最終章を残すだけであった『暁英』が刊行されました。
また、既刊の単行本『香菜里屋を知っていますか』『なぜ絵版師に頼まなかったのか』が文庫化されました。


これらを読み終えて、私が読んでいない氏の作品は一作残すのみとなりました。
その本は既刊で、Amazonでユーズドで売っているのを知っていましたが、これを読んでしまうと、ほんとに北森鴻とサヨナラだと思うと買う気にはならず、文庫化されるまで待つことにしました。
1月になり、講談社文庫の新刊案内でその本の文庫化を知りました。同時にAmazonからもメールで新刊発売の案内が届きました。

北森鴻

『親不孝通りラプソディ』(講談社文庫)
前作『親不孝通りディテクティブ』の続編です。
博多を舞台にして、主人公のキュータとテッキが高校時代に巻き込まれた事件の話です。

これで最後だとAmazonで注文しようとしたところ、未読であった作品を2作見つけました。


1冊は『ちあき電脳探偵社』(PHP文芸文庫)
1年前の2011年2月1日に刊行されていました。
北森鴻が作家デビューした翌年1996年から1年間『小学三年生』に連載されていた小学生向け短編ミステリーです。
PHPという地味な出版社(?)からとジュブナイルということあり、気がついてませんでした。

それともう1冊。
『邪馬台 蓮丈那智フィールドファイルⅣ』(新潮社)
2011年11月に刊行されていました。
たぶんAmazonからもメールで案内が来ていたはずですが気がついていませんでした。
この作品は『小説新潮』に連載されていましたが、氏の急逝のため未完のまま中断されていました。
これを氏の公私共のパートナーであった浅野里沙子氏が氏の構想ノートを元に引き継ぎ完成させた作品です。
異端の民俗学者、蓮丈那智と助手の内藤三國のコンビのシリーズを再び読めるとは思わなかったのでとても楽しみです。
そして浅野氏がこの長編の結末をどのように料理したのか大変興味深いところです。

届いた3冊。
『ちあき電脳探偵社』は30分で読み終えました。(そりゃ、そうでしょう。)
もちろん小学生向けの作品ですので平易な文章ですが、短編の名手である氏らしく、上手いミステリーに仕上がっています。

そして、残り2冊。
ほんとに最後の北森鴻の作品。
楽しんで読むことにします。

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