「シュナの旅」と「ゲド戦記」2006年07月22日 12時58分36秒


昨晩(21日)、宮崎駿監督の「ハウルの動く城」を見ていました。
日本テレビが、スタジオジブリの新作公開前に前作をON-AIRして、新作の宣伝をするというミエミエの手法ですが、「ハウル・・・」は映画館で一回見たきりでしたので、ビール飲みながら見ていました。
そして合間合間にスタジオジブリの新作映画「ゲド戦記」の予告編を流していました。
ふだん、夜はほとんどテレビを見ないので予告編を見たのは初めてでした。

何回か予告編を繰り返し見ていて、主人公やヒロインのキャラクターデザイン設定や、風景のカットで、「あれ、どこかで見たことがある?」と引っかかりました。
「風の谷のナウシカ」や「天空の城ラピュタ」ともちょっとちがう。
でも宮崎駿氏の作品で私は間違いなく見ている・・・でも思い出せない。
なんとなく引っかかりながら「ハウル・・・」を見ていました。

今朝、新聞を読んでいると、「ゲド戦記」の監督の宮崎吾郎氏のインタビューがありました。
その最後のコメントに、この映画は「ゲド戦記」と昔、(父)宮崎駿氏が書いた「シュナの旅」を組み会わせてストーリーを編んでいます。
というコメントがありました。
これで昨晩のもどかしさが氷解しました。



本箱から「シュナの旅」をだしてきました。
奥付を見ると1983年6月初版となっています。
「風の谷のナウシカ」の時代ですね。
チベットの民話をもとした話で、貧しい国の王子が麦を探しに行くという話で、民話というよりヒロイック・ファンタジーの色になっています。

この本のあとがきで宮崎駿氏本人が、いつか私自身でこの話を映画化したいとコメントしています。

20年以上が経ち、長男・吾郎氏の監督により、別の原作との組み合わせで「映画」という形になった「シュナの旅」
やはり映画館に行かなければ。