路面電車の走る街2012年02月05日 11時50分35秒

1月28日から2月4日まで、仕事で東京・高知に行ってました。
特に高知は1週間滞在して仕事をしていました。
この街には路面電車が走っています。

土佐12
JR高知駅の乗り場

土佐01

路面電車の走っている街はいいですね。
空気の流れがゆったりしている気がします。
私が路面電車に乗ったことがある街は広島、熊本、富山、松山ぐらいですが、どの街も好きですね。
今回も仕事の合間に乗ってみました。
土佐04
泊まっていたホテルの前にも停留場があります

土佐11
高校・予備校のラッピング電車

土佐05
はりまや橋交差点のクロス・ポイント


私は車両には詳しくないので、「元々、○○電鉄で走っていた車両」などは全くわからないのですが、古い車両が多いのはわかります。
写真にはありませんが、最新のLRTも走っていました。

土佐10
土佐電鉄は東西と南北の2路線

土佐06
床は木で、懐かしい車両

土佐09
郊外になると一部は専用軌道になります

土佐07
市内は均一190円
郊外は距離に応じて運賃が変動

土佐08
高知大学の近くは単線になり、タブレット交換をします

土佐02
200mごとに停留所があります

土佐03
早朝から深夜まで市民を乗せてゴトゴト走っています

関西では見かけない路面電車。
路面電車の走っている街の風景はいいものです。

最後の北森鴻2012年02月06日 16時39分21秒

作家、北森鴻氏が急性心不全で急逝してから2年が経ちました。

氏に関しては、2回ブログに書いてます。
2007年10月に「今、北森鴻が面白い」
http://eurasia-walk.asablo.jp/blog/2007/10/30/1879874
2010年4月に「レクイエム」
http://eurasia-walk.asablo.jp/blog/2010/04/11/5010849

亡くなった後も、亡くなる直前に完結した『うさぎ幻化行』、また未完でしたが、ほぼ最終章を残すだけであった『暁英』が刊行されました。
また、既刊の単行本『香菜里屋を知っていますか』『なぜ絵版師に頼まなかったのか』が文庫化されました。


これらを読み終えて、私が読んでいない氏の作品は一作残すのみとなりました。
その本は既刊で、Amazonでユーズドで売っているのを知っていましたが、これを読んでしまうと、ほんとに北森鴻とサヨナラだと思うと買う気にはならず、文庫化されるまで待つことにしました。
1月になり、講談社文庫の新刊案内でその本の文庫化を知りました。同時にAmazonからもメールで新刊発売の案内が届きました。

北森鴻

『親不孝通りラプソディ』(講談社文庫)
前作『親不孝通りディテクティブ』の続編です。
博多を舞台にして、主人公のキュータとテッキが高校時代に巻き込まれた事件の話です。

これで最後だとAmazonで注文しようとしたところ、未読であった作品を2作見つけました。


1冊は『ちあき電脳探偵社』(PHP文芸文庫)
1年前の2011年2月1日に刊行されていました。
北森鴻が作家デビューした翌年1996年から1年間『小学三年生』に連載されていた小学生向け短編ミステリーです。
PHPという地味な出版社(?)からとジュブナイルということあり、気がついてませんでした。

それともう1冊。
『邪馬台 蓮丈那智フィールドファイルⅣ』(新潮社)
2011年11月に刊行されていました。
たぶんAmazonからもメールで案内が来ていたはずですが気がついていませんでした。
この作品は『小説新潮』に連載されていましたが、氏の急逝のため未完のまま中断されていました。
これを氏の公私共のパートナーであった浅野里沙子氏が氏の構想ノートを元に引き継ぎ完成させた作品です。
異端の民俗学者、蓮丈那智と助手の内藤三國のコンビのシリーズを再び読めるとは思わなかったのでとても楽しみです。
そして浅野氏がこの長編の結末をどのように料理したのか大変興味深いところです。

届いた3冊。
『ちあき電脳探偵社』は30分で読み終えました。(そりゃ、そうでしょう。)
もちろん小学生向けの作品ですので平易な文章ですが、短編の名手である氏らしく、上手いミステリーに仕上がっています。

そして、残り2冊。
ほんとに最後の北森鴻の作品。
楽しんで読むことにします。

周遊きっぷの見直し2012年02月11日 15時09分07秒

昨日、JRグループ、「周遊きっぷ」を見直し 一部の周遊ゾーンを終了というニュースが流れていました。

このニュースを読んで、国鉄時代の切符が、また一つ無くなることを実感。
そして、まだ「周遊きっぷ」を販売していたことに驚きました。

若い頃の旅はお金がなく夜行列車が宿がわりでした。
北海道周遊や九州、山陰、山陽などの周遊券やミニ周遊などフルに使いました。
海外に行くなんて考えもなく、飛行機に乗るなんて夢のまた夢、特急も乗ることも特別、そんな時代。
無くなるSLを追いかけて旅する小僧にとって周遊券が一番の味方。
泊まるのはもちろん夜行列車。
1970年代前半、日本全国で急行や普通の夜行列車が走っていました。
それを使って目的の地域へ、そしてゾーン内は乗り降り自由。
金は無いけど時間はある。
そんな中学生や高校生の頃の旅を思い出します。

でも周遊きっぷを使って北海道や九州を2週間も3週間も旅をする時代ではなくなったのですね。
昔とちがって路線も廃止され、おもうように目的地に移動できません。
たしかに今、北海道に飛行機で飛び、現地でレンタカーのほうが現実的ですね。

また、たいへんお世話になった夜行列車も風前の灯火。
この3月には「日本海」も「きたぐに」も廃止。
残る定期運行の夜行列車は「サンライズ出雲・瀬戸」「北斗星」など片手で数えられるほど。
(「カシオペア」「トワイライト・エクスプレス」は不定期運行。)
今や夜行列車から真っ暗な闇の中から時折、街や住宅の灯りが流れていく光景を見ながら酒を飲むことなんて海外でしか経験できないですもの。

夏の北海道、周遊きっぷを持ったカニ族が夜行列車で旅をする・・・なんて光景は、遠い昔のこととなってしまいました。

台湾旅行記スタートです2012年02月12日 16時16分31秒

仕事もヤマを越し、一段落。
インド編も終了しましたので、年末に行った台湾編をスタートしました。
台湾01

台湾旅行記「高雄の夕陽、淡水の夕陽」
まずは2話。
「関西国際空港にて」「台湾高速鉄道」
http://eurasia-walk.sub.jp/abroad/2011taiwan/2011taiwantop.html

ぜひ見てください。

カメラメーカーの最近のニュース2012年02月13日 21時44分17秒

年が明けてからカメラメーカーのニュースが多いので、目立つニュースをピックアップして、簡単にコメントをつけてみました。

1.ニコンがD4、D800/D800Eを発売
ニコンがデジタル一眼でフラッグシップ機のD4、FXフォーマット(フルサイズ)のD800/D800Eの高級機の発売を立て続けに発表。
ハイエンドクラスのデジタル一眼の発売は3年ぶりぐらいでしょうか。
スペックを見ると両機とも「ここまで必要なのか?」と思うぐらいの仕様です。

昔からニコンの一桁ナンバーは、中高級機に新機能を搭載し、それを熟成させて搭載する手法を取り、また、プロの写真家の要望を受けた上で製品化しますので、中高級クラスより地味な感じがしますがプロの要望に十分応える性能と耐久性を持っています。
それにD4は、オリンピック・イヤーの今年、キヤノンに負けるわけにいかないニコンのプライドがかかっています。

一方、D800/D800Eの36.2メガピクセルのCMOSセンサーの売り出し方はインパクトがあります。D4が16.2メガピクセルですので倍以上です。先にも書きましたように中高級機に最新機能を搭載するというニコンがよく使う手法です。そしてフルサイズでこの性能、よく写るでしょう。一度、使ってみたいものです。

D4もD800/D800Eも動画機能を充実させています。
それもテレビカメラ並みの機能を持たせています。
最近CM撮影の現場では、テレビカメラで撮影するのではなくカメラの動画機能を使って撮影することも珍しくないことです。
その対応なのでしょう。

ニコンのサイトではAPS-CフォーマットのハイエンドクラスのD300Sの商品紹介が無くなっています。生産終了ですね。
次期D400の発売は何時になるのでしょうか。


2.富士フイルムがミラーレス一眼の高級機をX-Pro1を発売
同社初のミラーレス一眼です。
交換レンズも単焦点のみ18mm、35mm、60mm3種類を同時発売です。
交換レンズもズームは発売せず単焦点のみというのがこだわりですね。
富士フイルムは、Finepixシリーズとは別のXシリーズの展開の充実を図っています。
1年前の春に発売したX100を皮切りにX10、X-S1と高級コンパクト分野に製品を展開しています。X-Pro1は、その延長にあります。
富士フイルムというメーカーは、カメラはコンパクトカメラを中心に製造していますが、セミ版サイズ(6×4.5)のレンジファインダーカメラやXシリーズなどマニア受けするカメラを作ることが上手いですね。

3.オリンパスは一眼レフ型のミラーレス一眼を発売
オリンパスは現行のミラーレス一眼の「PEN」シリーズについで、新たにミラーレス一眼のOM-Dを発売。
見た目はフィルム一眼のOMシリーズ復刻版という感じです。
現行のPENシリーズはヒットして、いまや女子カメラの代名詞。
そのオリンパスがもう一つの資産「OM」を復活させることはメーカーも本気ですね。
往年のOMユーザーをどれだけ取り込むかですが、新しいユーザーにも「欲しい」と思わせる製品でありラインアップが必要ですね。
昨年末発覚した会社の不祥事を払拭する切り札となるでしょうか。

4.キヤノン御手洗会長が社長職に復帰
4月から現職の内田社長(CFO)の後任に御手洗会長が社長に復帰。
キヤノンの不採算部門を整理し業績をあげた御手洗会長が再び社長職に復帰します。
76歳という年齢での再登板は、御手洗氏のリーダーシップ再びなのでしょうか。
もしくは次世代を担う人材が育っていないというのもあるのでしょうか。
一眼レフの販売台数の50%以上がミラーレス一眼となっても、キヤノンは「ミラーレスが売れているのは日本とアジアだけだから」と理由で、参入する気配はありません。
現行のEOSシリーズは順調に売れていますし、プリンター事業も好調なキヤノン。
さて御手洗社長はどのような判断をするのでしょうか。

5.コダックがデジタルカメラ事業から撤退
先日、破産を申請したコダックが、デジタルカメラ事業から撤退すると発表しました。
デジタルカメラを開発したコダックですが、昔からカメラ作りは下手なメーカーです。126、110、ディスク、APS・・・どれも長続きしませんでした。
アメリカ人の気質に合わせて面倒な操作を必要としない、シャッターを押せば写るカメラしか作っていませんでしたが、それもスマートフォンに駆逐されてしまいました。
コダックのデジタルカメラを触ったことがありますが、あまりにも平凡で特徴の無いカメラでした。これでは売れないでしょう。
後はこの特許をどこに売却するかでしょう。


各メーカーには頑張ってほしいものです・・・と無責任な発言で締めさせていただきます。