フィルムコンパクトカメラはどこへ行く ― 2006年01月20日 20時36分21秒
このところ「フィルム」に関する話がニュースを賑わしています。
あんまり嬉しくないニュースばかりですが・・・
先日、大阪のヨドバシカメラに行ったとき、「今、フィルムコンパクトカメラってどのくらい売っているんだ」と思い売り場を捜したところ、コンパクトデジカメばかりで、なかなか見つけられません。
デジカメの普及で一番影響を受けているのがコンパクトカメラの分野のはずです。
やっと隅のほうに販売コーナーを見つけました。
並んでいるのは10数台、フジ、オリンパス、キヤノン、ペンタックスにライカコンパクトだけ・・・貧相や。
ズーム付きコンパクトなんてデジカメと機能同じなのに誰が買うのかな?
ちょっと見ていると外国人がよく触っていました。
私の母は4年前にデジカメを買ったのですが、パソコンに取り込むということができずフィルムカメラに戻りましたが、今はフラッシュメモリーを持ち込めば、どこのDPEでもプリントしてくれますので、パソコンの知識なくても問題ないですし。
この中で特徴あるのはFUJIのNATURA、24mmf1.9という超広角で明るいレンズとISO1600の専用フィルムで、あらゆるシーンをノーフラッシュで撮れるという機種と、ライカの高級コンパクトカメラぐらいでしょうか。
上の写真がNATURAです。
NATURAは昨年冬から春にかけてモニターをさせてもらい大変面白いカメラであることは知っていますが一般受けするカメラではないですね。

私の持っているフィルムコンパクトカメラは3台。
左の緑のカメラはキヤノンのD5・・・防水カメラでAPSフィルム使用です。最後に使ったのは2002年の夏ヨーロッパ行った時です。
真ん中は高級コンパクトという言葉を生み出すもととなったContax T2。これは今でも良く使っています。
T2は描写もよく、バブルの時代ということもあり贅沢に作られているカメラで、二度とこんなカメラは出てこないでしょう。
左は限定生産でデザインに凝った、オリンパスのO-Product。
このカメラは世界で20,000台で完全予約でキャンセル待ちでした。シリアルナンバーは10643/20000。最後に使ったのは、やはり2年ぐらい前かな?
最近では、私もちょっとしたメモや写真はすべてコンパクトデジカメです。
こう考えるとフィルムコンパクトは絶滅寸前の恐竜と同じなのか。
やはりアナログはデジタルに駆逐されるのかな?
フィルムで残るのは一部の一眼レフ、中大判カメラ、ライカをはじめとしたレンジファンダーカメラ、ロモやホルガのようなトイカメという趣味の分野と、「写るんです」のような使いきりカメラの2極分化していきそうですね。
今朝の新聞でフジフィルム社が「わが社はフィルムを作り続けます。」というコメントを発表していました。
フィルム使いとしてはこの言葉を信じたいですね。
フィルム写真の楽しみはまだまだこれからです。
コメント
_ ため ― 2006年01月20日 22時47分20秒
_ Amano ― 2006年01月20日 23時52分58秒
デジカメ全盛だけど、コンパクトカメラに限れば画質は
断然フィルムに軍配が上がるよね。
その画質が欲しいかどうかの選択か・・・。
断然フィルムに軍配が上がるよね。
その画質が欲しいかどうかの選択か・・・。
_ ogawa ― 2006年01月22日 21時40分20秒
>ためさん
NATURAはいいカメラですよね。
iso1600のNATURAフィルムと組み合わせると無敵ですね。
なんでも撮れてします。
でも、それは普通にカメラを使う人ではなく、写真好きな人にしか理解してもらえないのが寂しいです。
でも、フィルム写真はまだまだ楽しめます。
>Amano氏
コンパクトカメラを使うユーザーは画質ではなく便利さだよ。
画質をうたう人種は写真好きな人達だよ。
通常のユーザーはデジカメに流れるのが自然かな・・・と思うよ。
NATURAはいいカメラですよね。
iso1600のNATURAフィルムと組み合わせると無敵ですね。
なんでも撮れてします。
でも、それは普通にカメラを使う人ではなく、写真好きな人にしか理解してもらえないのが寂しいです。
でも、フィルム写真はまだまだ楽しめます。
>Amano氏
コンパクトカメラを使うユーザーは画質ではなく便利さだよ。
画質をうたう人種は写真好きな人達だよ。
通常のユーザーはデジカメに流れるのが自然かな・・・と思うよ。
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それにしても、フィルム派には厳しい状況ですね。
小生もnaturaーS、所有してます。
コートのポケットに忍ばせて、気になるシーンを日記代わりにおさめています。
デジタルでもよさそうですが、さにあらず。naturaーS独特の露出設定により、「ちょっと飛んでるんじゃない」的ハイキーな画は、鬼のように(?)ラチチュードの広いISO1600フィルム特有のやわらかさで、プリントすると和みます。
思い出を残す際、何を重視するか?という問いから始まり、「ノンフラッシュでその場の雰囲気を生かす」というコンセプトから開発されたnatura(フィルム、カメラ)は、自分にとっては十分魅力的です。
本当に、フィルムのお楽しみは、まだまだこれからですね。