京都の「漬物」のお味は? ― 2006年12月05日 20時45分39秒

この時期になると、京都では丸い聖護院かぶらを薄くスライスして昆布と塩で漬け込んだ「千枚漬」の季節になってきます。
昆布の旨みと大根の甘みではんなりした味で、京都の冬の漬物の代表です。
また「すぐき菜」を発酵・熟成させた「すぐき」もこの時期が最盛期。
すっぱくてゴハンにも合うけど、刻んだのをマヨネーズとあえてトーストにつけて食べても美味しいです。
個人的に一番好きなのは「しば漬」、これとゴハンは幸せな組み合わせです。
京都には漬物のメーカーが沢山あります。
まず全国区は「大安」と「西利」。全国どこのデパートでも「京漬物」と言えば、どちらかのブランドが入っています。
関西圏を主にそこそこの規模になると「土井」「もり」あたりかな。
食べ比べたらわかりますが同じ「しば漬」でも味が全く違います。
このメーカーの中では、個人的には「土井」の味が好きです。
その次、一店舗でしか営業していない店があります。
大原の「志ば久」や西木屋町四条下る「村上重」(最近、村上重は京都高島屋に出店。これはビックリするニュースだった。)など江戸時代の創業というような店がけっこうあります。
結構、個人と言うか小規模の漬物屋は近所の人とかなじみの固定客がついて、この店でないとダメという人も多いです。
店までいかなければ買えないか、毎年注文して宅急便で送ってもらうなど知る人ぞ知るという商いをしています。
先日、京都に紅葉を撮影に行った帰りに久しぶりに「村上重」に寄りました。
「しば漬」「壬生菜」そして「千枚漬」を買いました。
ここの味は自然な酸味と柔らかい塩加減、それに野菜の味がしてとても美味しい。
食べだすとポリポリとやめられなくなるんですよ。
これらの漬物はゴハンにも良いですが、もちろん酒の肴にも良いですね。
しば漬を肴にビールや焼酎のお湯割りで一杯というのは良いものです。
最近のコメント